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「NISAで投資を始めたいけど、その前に現金はいくら残しておけばいいんだろう?」

投資の話題が盛り上がる一方で、意外と語られないのが生活防衛資金です。我が家も投資を始める前に、まずここを固めました。そして今になって思うのは、この現金クッションがあるかどうかで、投資中の「心の余裕」がまったく変わるということです。

この記事では、2児パパのわが家が「いくらを・どこに・どうやって」貯めたか、そして防衛資金が投資のメンタルにどう効いたかを、正直に紹介します。

📋 この記事の結論

  • わが家の生活防衛資金は生活費の6ヶ月分=約180万円
  • 置き場所は住信SBIネット銀行の「目的別口座」。普段使いと分けて、勝手に貯まる仕組みにしています。
  • 順番は鉄則で、まず防衛資金、投資はあくまで余剰資金で
  • 防衛資金があると心に余裕ができて、相場が下がっても投資をやめずに続けられる。これが一番のメリットかもしれません。

生活防衛資金とは?教育費や投資とは別物

生活防衛資金とは、収入が止まったり急な出費があったりしたときに、生活を守るための現金です。たとえばこんな場面で使います。

  • 病気やケガ、転職・収入減で給料が一時的に止まったとき
  • 家電の故障、急な医療費、冠婚葬祭などの突発的な出費
  • 子どもの予定外の出費(入院、進路変更など)

大事なのは、教育費とも投資資金ともはっきり分けることです。教育費は「十数年後に使うと決まっているお金」、投資は「増やすためのお金」。生活防衛資金は「いつ必要になるか分からないから、すぐ動かせる現金で持っておくお金」。役割が違うので、財布を分けます。

いくら必要?わが家は「6ヶ月分・180万円」

一般的な目安は、職業によってこう言われます。

  • 会社員:生活費の3〜6ヶ月分
  • 自営業・フリーランス:生活費の1年分

そして子育て家庭は多めの「6ヶ月〜1年分」が目安とされています。子どもがいると簡単には支出を切り詰められず、収入が減ったときに次の仕事を探す時間も限られるからです。

金額の感覚をつかむために、月の生活費ごとに早見表にするとこうなります。

世帯の月の生活費 6ヶ月分 1年分
25万円 150万円 300万円
30万円 180万円 360万円
34万円 204万円 408万円

わが家(夫婦+子ども2人)の目標は、6ヶ月分の約180万円です。つまり、わが家の毎月の生活費はおよそ30万円。これを6ヶ月分とみて、180万円を生活防衛資金の目標にしました。1年分まで積む考え方もありますが、収入が比較的安定しているなら6ヶ月分でも十分に「土台」として機能します。まずは現実的なラインから始めるのがおすすめです。

自分の家の正確な生活費は、感覚ではなく数字で把握するのが大事です。わが家はマネーフォワード MEで毎月の支出を見える化して、「我が家のリアルな1ヶ月分」を割り出しました。

生活防衛資金に「含める費用」「含めない費用」

目標額を計算するときは、「収入が止まっても最低限かかるお金」だけを数えます。ぜいたく費まで含めると金額がふくらみすぎて、いつまでも貯まりません。

含めるもの

  • 家賃・住宅ローン
  • 食費・日用品
  • 水道光熱費・通信費
  • 保険料
  • 最低限の教育費・習い事

含めなくてよいもの

  • 旅行・レジャー
  • 外食などのぜいたく費
  • 投資に回しているお金
  • 大きな特別費(車の買い替えなど)

この「最低限の1ヶ月分」を出して、6〜12倍すれば目標額の完成です。わが家はこれが約30万円だったので、6倍で180万円になりました。

わが家の置き場所は「住信SBIの目的別口座」

生活防衛資金は増やすお金ではなく守るお金なので、投資には回しません。条件は「安全」「すぐ引き出せる」「でも普段は手をつけない」の3つです。

わが家がたどり着いた答えが、**住信SBIネット銀行の「目的別口座」**でした。これは1つの口座の中に、用途ごとの“仕切り”を無料で作れる機能です。生活費を入れているメイン口座とは別の枠に「生活防衛資金」として置いておくと、

  • 普段の残高と混ざらないので、うっかり使ってしまわない
  • それでいて、いざというときはすぐにメイン口座へ移して引き出せる

という、防衛資金にぴったりの状態になります。「別の銀行に分ける」のと同じ効果を、口座を増やさずに作れるのが気に入っています。

定期預金や個人向け国債(変動10年)に一部を回す方法もありますが、わが家は「いざというときの速さ」を最優先して、すぐ動かせる形のまま置いています。

一番のメリットは「心の余裕」だった

正直、貯めている途中は「現金で寝かせておくのはもったいないかな」と思っていました。でも実際に180万円が貯まってからは、考えが変わりました。

生活防衛資金があると、心に余裕ができるんです。 そしてこれが、投資のメンタルにものすごく効きます。

NISAでオルカンを積み立てていると、相場が下がる時期は必ず来ます。そんなとき、手元に生活防衛資金がないと「来月の生活費、大丈夫かな」という不安と、「資産が減っていく」という不安がダブルで襲ってきて、つい狼狽売りしたくなります。でも、半年分の現金が別に確保できていると、「当面の生活はこの現金で何とでもなる」と思えるので、投資の値下がりをどっしり見ていられます。

投資で一番大事なのは、下がったときに売らずに続けられることです。その“続ける力”を支えてくれるのが、実は生活防衛資金でした。攻め(投資)を安心して続けるための、守りの土台というわけです。

どうやって貯める?わが家のやり方

特別なことはしていません。続けやすい3つだけです。

  1. 先取りで自動的に貯める。給料が入ったら、使う前に目的別口座へ移す。意志の力に頼らないのがコツです。
  2. 固定費を見直して原資をつくる。わが家は固定費の見直しで毎月の余りを増やし、それを防衛資金に回しました。新しく節約を頑張るより、固定費を一度削るほうがラクで効果が続きます。
  3. 児童手当やボーナスをまとめて入れる。臨時収入は生活レベルを上げずに防衛資金へ。一気に目標へ近づきます。

防衛資金とNISA、どっちが先?わが家の鉄則

ここははっきりしています。必ず生活防衛資金が先。投資はあくまで余剰資金で、です。

防衛資金がないまま投資を始めると、急な出費が来たときに、値下がりしているかもしれない投資資産を取り崩すはめになります。これは投資で一番やってはいけないパターンです。だからわが家は、まず6ヶ月分の現金を確保し、そのうえで毎月の余剰をNISAのオルカン積立に回す、という順番を守っています。

教育費を投資でどう作っていくかは、教育費NISAシミュレーションで具体的に試算しているので、あわせて読んでみてください。

まずやること(4ステップ)

読んだあとの最初の一歩として、この順番で進めてみてください。

  1. 家計簿アプリや通帳で、1ヶ月の生活費を確認する(上の「含める費用」を参考に)
  2. その金額に6を掛けて、目標額を決める
  3. 普段使いとは別の口座(目的別口座でもOK)に分ける
  4. 固定費を見直して、毎月少しずつ積み立てる

特に1と2は今日中にできます。目標額さえ決まれば、あとは自動積立に乗せるだけです。

まとめ

  • 生活防衛資金は、子育て家庭なら生活費の6ヶ月〜1年分が目安。わが家は6ヶ月分・約180万円。
  • 置き場所は住信SBIの目的別口座。普段使いと分けて、すぐ動かせる現金のまま。
  • 先取り+固定費見直しでコツコツ。順番は「防衛資金が先、投資は余剰資金で」。
  • 最大のメリットは心の余裕。これがあるから、相場が下がっても投資を続けられる。

地味な現金クッションですが、これがあるだけで家計の不安はぐっと軽くなり、投資にも落ち着いて向き合えます。投資を始める前の「土台づくり」として、ぜひわが家の数字も参考にしてみてください。